わかれと出会いの季節
わかれと出会いの季節
「みよ、冬すでに過ぎ雨もやみてはやさりぬ、もろもろの花は地にあらわれ、鳥のさへづる時すでに至れり」(雅歌2:11-12)。
枡形山には桜咲き、別れと出会いの季節が再び巡っています。早春の輝きのなか学士二人、修士二人の前途を祝しつつ、讃美歌「また会う日まで」により社会に送り出しました。今希望に胸膨らませる12人の若者たちを迎えいれ、この方舟は、内外波高い大海原に帆を一杯に膨らませ38人と共に新たな航海に漕ぎ出します。
昨秋、黒崎賞授賞式・講演会において、地元山口にて教育と伝道に捧げ平和の種を蒔き続ける岡崎新太郎氏、世銀の責任ある立場で途上国の貧困解消に献身する吉野裕氏、お二人の歩みに触れることができました。「地の塩、世の光とはまさにこのことではないか」という或る方の感想が会の祝福とOne Bodyへの励ましを物語っています。一同栄光を帰しました。
若者たちはコロナから解き放たれ、国際学会発表、フルマラソン完走、岩山の垂直登攀、120人の吹奏楽団を伴ってのトランペット演奏、教会堂に響き渡るパイプオルガンによるバッハ演奏、短期留学そして就活やバイト等に青春を燃焼させています。活動は学寮HPにて「方舟」、「学寮ニュース」で閲覧いただけます。
新しい日々、福音にその都度立ち帰り、信に基づく義とその「義の果実」である愛へのあの光の真っ直ぐな一本道を仰ぎ見ます(ピリピ1:11)。この光の一本道を歩んでこられた学寮歴代の指導者、先輩、支援者の方々および各地で我が子の幸いを祈る親御さんの愛に思いを馳せ、心を新たにして迎える春です。「愛は不作法をせず、おのれの利を求めず、いらだたず、悪を数えない」(1コリント13:5)(3月29日改訂)。