参考:黒崎幸吉賞(趣意書、かがみ文2021年)
このたび、第二回黒崎幸吉賞のご推薦をいただくべく広く推薦書募集要項と推薦フォームを掲載いたしました。この章の主旨について昨年以下の二つの文章が公にされました。参考までに掲載いたします。奮ってご推薦お願い申し上げます。
趣意書
黒崎幸吉賞 公益財団法人登戸学寮(以下当寮)は創立 60 周年を記念し、「黒崎幸吉賞」を創設し ました。本賞は、当寮の設立者である聖書学者黒崎幸吉(注)のキリスト教に基づく全人 格的教育理念とパイオニア精神にちなみ、その精神に合致する国連の SDGs(持続可 能な開発目標)と歩調を合わせ、未来を拓く活動・研究を奨励することを目的とし、該 当する個人または団体の「地の塩、世の光」の活動を紹介し、感謝と支援の意を表明す るものです。先ずは小さくスタートし、登戸学寮に資する事業に育てていきたいと祈念 しております。 対象:公益財団としての当寮の設立の趣旨に照らし、以下のようなかたを対象とします。 例1 当寮在籍経験者であり、社会活動・学術文化等の分野で活躍しているかた、 または活躍が期待されるかた 例2 当寮の設立の理念を理解し、当寮を支援してこられたかた 授賞式:当寮で行う授賞式のさい、授賞されたかたには記念講演を行っていただきま す。(講演記録は、当寮の機関誌に掲載予定)。 選考方法:他薦による候補の中から、当寮の理事会が選定する選考委員会の推薦に基づき、 当寮の理事会が授賞者を決定します。候補の推薦者は、当寮出身者、寮長・役員経 験者および当寮の設立の趣旨を理解するかたとします。 推薦方法:推薦者は、所定の推薦書(同封・添付または URL https://bit.ly/3sEyJG8 から取得)により、下記宛てに一部郵送、またはメール添付にて推薦してください。 なお、参考資料などは説明を付け、推薦書に同封してください。(書類一式は返却 いたしません。) 推薦書の提出締切:2021 年 9 月 30 日(消印有効) 郵送先: 〒214-0032 川崎市多摩区枡形 6-6-1 登戸学寮寮長 千葉 惠 宛 メールアドレス noborito@gakuryo.or.jp 2021年8月28日 登戸学寮理事長 小島 拓人 (注)黒崎幸吉(1886~1970) 内村鑑三門下の聖書研究者・伝道者。山形県出身。東京帝大卒。 住友本社に 10 年間勤務の後、退職して聖書の研究、執筆、伝道に従事。聖書研究の月刊誌「永遠 の生命」全 423 号(1925-1966 年)を刊行(1937 年思想統制の下で発禁処分を受ける)。 その活動の一環として、1958 年、青年への全人格的教育の目的で公益財団法人登戸学寮を創設。 以上
かがみ文
登戸学寮関係者各位
コロナ禍の二年目の夏を迎え、皆様におかれましてはお護りのうちにお過ごしのことと 存じます。学寮はおかげさまにて感染を免れており、創設以来のヴィジョンのもと天に登る 扉としての使命を抱きつつ、新天新地をめざし航海を続けております。 このたび、学寮創立 60 周年を契機に、キリストにある一つの体を形成すべく、地の塩、 世の光として活躍している方々に光をあて、「表彰」の名を借りた交わりの機会を設けるこ ととなりました。黒崎先生は『一つの教会』の序において、「最近与えられた啓示は、神学 や教理や組織や礼典等は信仰の中心ではなく、信仰の中心否信仰そのものは『神との交わり』 でなければならないという事であった」と記しています。 神との交わりは、キリストを首とする人々がそれぞれキリストの肢となる交わりに向か います。もし老いが表彰されたなら、若きの寮生活を可能にすべく手を差し伸べ、もし若き が表彰されたなら、老いにその働きを伝え援けることでしょう。こうして一つの体たるべく、 皆さまとの新しい交わりのときが用いられますよう切に願っております。 皆さまにぜひ、良き働きを続けておられる方をご紹介くださいますよう、ここにお願い申 し上げます。趣旨および推薦方法等につきましては、同封/添付の趣意書をご覧ください。 末筆ながら皆様のご健勝とご平安をお祈り申し上げます。 2021 年 8 月 28 日 選考委員会委員長:小島拓人(理事長) 選考委員:鷲見八重子(常務理事)、大谷恵(理事)、岸本尚毅(同)、福嶋美佐子(同)、 織田千尋(顧問)、千葉惠(寮長)、千葉美佐子(職員)、 委員会顧問:黒崎稔(監事) (2021 年 8 月 21 日時点)