『登戸学寮ニュース9号』お届け(HP版)
公益財団法人登戸学寮 理事長 小島拓人
寮長 千葉 惠
主、家を建て給うにあらずば、建つる者の勤労は徒労(むな)しく、主、城を護り給うにあらずば衛士(えじ)の覚めをるは徒労しきことなり。(詩篇127:1-2)。
二つの高気圧に二重に覆われ暑かった夏がいつのまにか狐に抓まれたように一気に秋の気配を深めております今日この頃いかがお過ごしにていらっしゃいますでしょうか。2020年のオリンピックイヤーはパンデミック一色となり危機の年となりました。世界中が尋常ならざる状況におかれ、日常生活もままならない緊張のただなかで、お護りのうちにお健やかでいらっしゃいますように。創設以来黒崎先生や学寮を愛し、支えてこられた方々の篤い祈りが学寮を囲み、疫病にたいし固い盾となり、学寮は今日まで感染を免れ、護られて新たな航海を続けています。
ここに『登戸学寮ニュース9号』をお届けいたします。学寮の近況などをお知らせいたします。寮生によるエッセイとアンケートによるものが数本掲載されました。今どきの若者の雰囲気が伝わればと存じます。寮友会からの悲喜こもごものお知らせもあります。この春から日曜の聖書講義は山上の説教にとりくんでおりますが、その一端をお伝えさせていただきます。この夏60周年改修工事がおこなわれ、学寮が美しく甦りました。将来の日本を託す若者たちへのご期待のなかでの皆様のご厚志により、また工事関係者のご努力のもと、無事に竣工いたしましたことをお知らせさせていただきます。学寮へのお励まし、お支え心より御礼申し上げます。学寮ニュースにより学寮がより身近になり、親しみをお持ちいただければまことに幸甚に存じます。
この春桜咲く学寮に多くの新寮生を迎えたこともあり、学寮は若い生命に輝いています。寮生たちの多様な才能、若々しさ、これは壮観でさえあります。若い魂を育てるCultus Animi(魂の耕作)の場としての学寮がこの混迷の世界にあってよき働きを為しえますようお見守り、お導きいただきたく存じます。
2020年10月17日
公益財団法人 登戸学寮