共同生活のなかで、自由で豊かな人間を育てる学生寮

登戸学寮とは

登戸学寮は、聖書学者として知られる黒崎幸吉(1886~1970)が、日本の将来を担う若者の聖書による全人格的教育を目指して、1958年(昭和33年)、枡形の地に男子学生寮を開設したことに始まります。  

開寮は黒崎72歳の時ですが、若き日に師事した内村鑑三や新渡戸稲造の影響、38歳の時イギリスのセリオーク・カレッジでの経験が、登戸学寮構想の原点になりました。  

寮の開設までの道のりは決してたやすいものではありませんでしたが、黒崎の趣旨に賛同する多くの方々の協力や寄付を得て、初代の寮長にはフェリス女学院大学教授里見安吉氏を迎えます。以降、黒崎の遺志を継ぐ寮長がたてられ、62年を迎えた現在まで、600名を超える卒寮生を世に送り出しています。また、2010年(平成22年)には、念願であった女子寮(荒井記念棟)の併設が実現し、多くの女子学生の受け入れを行っています。